美の色合い：アフリカ社会におけるカラーリズムに立ち向かう

アフリカ人は、さまざまな茶色や黒の色合いを持つ豊かな肌の色の種類に恵まれた人種です。しかし、アフリカゾウやクロサイのように、この独特の色合いも危機に瀕しています。多くの女性や少女たちが、健康を犠牲にしてさえ肌を明るくすることを選択するからです。この傾向を助長する大きな要因は、より明るい肌が美しさや性的魅力と結び付けられる非現実的な美の基準です。

肌を漂白することで生じる有害な影響、たとえば皮膚がん、皮膚炎、傷の治癒の遅れなどはよく知られています。それにもかかわらず、肌を明るくする製品を使用するアフリカの女性は増え続けています。報告によると、肌の漂白の普及率はマリで25%、ナイジェリアでは77%に達しています。この増加傾向に対して、なぜこのようなことが起きているのか、という重要な疑問が湧きます。

特に女性における明るい肌の好みには、長い歴史的背景があり、特に植民地時代に影響を受けました。たとえばルワンダでは、ベルギー植民地政府がIDカードを通じて民族間の分断を強化し、フツ族よりもツチ族を優遇しました。このことが、1994年に50万人以上のツチ族の命を奪ったジェノサイドにつながりました。同様に、南アフリカのアパルトヘイト制度では、黒人、白人、インド系、カラードといった人種に基づいて市民を分類し、現在も続く社会的不平等を助長しました。

カラーリズムは社会の中に根深く存在する問題

カラーリズム（肌の色による差別）は私たちのコミュニティに広く浸透しており、多くの場合、社会化を通じて内面化されています。約6年前、友人が自分の赤ちゃんを「肌の明るい、美しい女の子」と何度も表現するのを耳にしました。彼女自身は暗い肌を持つため、この一見何気ないコメントが、美が肌の色と関連していることを暗示しているのではないかと疑問に思いました。

私が育った家庭では、父方の祖母は明るい肌を持つ弟たちを特にかわいがり、私と妹のように肌の色が暗い子にはいつも侮辱的な言葉を投げかけました。そのような経験は不安感を植え付け、外見を気にするあまり、虐待者の承認を得ようとしたり、さらなる傷を避けようとする執着を生むかもしれません。

私自身も日常生活の中でより暗い肌に対する社会的偏見を目撃しました。たとえば、母が弟と一緒に外出していると、人々はよくその赤ちゃんの母親がどこにいるのか尋ね、まるで彼女がメイドであるかのように扱いました。父が妹と私を連れて外出した際には、父が私たちを自分の娘だとわざわざ紹介しなければならないことが頻繁にありました。父が非常に明るい肌を持っていたからです。

小学校時代、私は学校の劇に出ていました。中でも「Sweet Filth」という劇は国立劇場にまで出場しました。でも高校に入ってからは、劇を続けたいと思いつつも厳しい現実を知りました。劇の主役やイベントの案内役、あるいは権限のあるポジションには、肌の明るい女の子たちが好まれる傾向があったのです。大学時代になると案内役の仕事が増えましたが、そこでも肌の明るい女性がほとんどでした。私はその仕事に興味はありませんでしたが、自分の肌の色が原因でスカウトされる可能性がないことを痛感していました。一方で、肌の明るい従兄弟や友人たちは、しょっちゅう案内役としてスカウトされていました。

暗い肌に対する偏見の実態

スーダン人の友人マルワは、ポッドキャストでの議論の中で、この偏見を例証しました。彼女は自分の明るい肌の持つ特権には気づいておらず、日本に移住して初めて「暗い肌」と分類され、地元で享受していた特権の存在に気づいたのです。たとえば、彼女はスーダンでは常に温かく迎えられ、買い物も比較的早く対応してもらえることが普通でしたが、それが彼女の肌の色によるものだと知ったのは後のことです。その後、彼女は肌の色が暗い親友が、肌の色を理由に不公平な扱いを受けると常に不満を漏らしていたことに、共感するようになりました。

言語もまた、異なる肌の色の認識に重要な役割を果たします。たとえば、美しい暗い肌を持つ友人マリアは、生涯を通じて「ワドゥガ」と呼ばれることが多かったと言います。これはルガンダ語で「暗くなった」という意味で、バガンダ族の間では暗い肌の人を「オムドゥガヴ」と呼ぶことがありますが、「オクドゥガラ」は「汚れている」という意味を含むこともあります。同様に、私の母語ルニャキタラでは、暗い肌の人を「アクウィラグラ」と呼びますが、これも「汚れている」といったニュアンスを持ち、一方で「アクウェラ」という言葉は「清潔さ」または「白さ」を指します。

カラーリズムを克服するために

カラーリズムやその有害な影響、特に肌の漂白やそれに伴う偏見に立ち向かうには、この問題に社会的なレベルで取り組む必要があります。言語を変えることは難しいかもしれませんが、家庭内で肌の色について積極的な話し合いを促すことは可能です。私の家庭では、親が肌の色を強調せず、祖母の心ない言葉に重きを置かないよう私たちを励ましてくれました。マリアの母は、彼女の暗い肌を称賛し、見た目に左右されない自信を育んでいました。マルワの母は「もし誰かが肌の色だけであなたに惹かれるなら、その人はあなたにふさわしくない」ということを常に彼女に伝えていました。

さらに、芸術や科学分野での多様な表現を促進することも重要です。エンターテイメント業界は社会の規範を形づくる力を持っています。そのため、暗い肌を持つ女性が主役を演じたり、悪役でも助演でもないポジティブな役柄を演じることで、若い女の子たちに多様なロールモデルを提供することができます。エンジニアリングのような男性中心の分野では、暗い肌を持つ女性がこうした「男性的」な職業に適していると見なされるステレオタイプが残っています。同じエンジニアとして、私はこのような誤解は有害だと感じます。こうした分野において、さまざまな肌の色を持つ女性の指導が、若い女性たちを力づけ、社会的な規範に挑む一助となるでしょう。

結論

「黒は美しい」と言われることがありますが、美しさは肌の色だけで定義されるべきではありません。そのため、カラーリズムへの取り組みには、家庭やコミュニティの双方での尽力が必要です。子どもたちにポジティブな自尊心を育むこと、いじめに毅然と立ち向かうこと、多様性を受け入れること、そして代表性を育むことによって、これらの有害なステレオタイプを打破するために努めるべきです。私たちのコミュニティでカラーリズムの影響をさらに減らすため、他にどのような解決策があるでしょうか？

著者： Murungi Elizabeth Mwebesa ムルンギ・エリザベス・ムェべサ

和訳校正：サヴァネ容子

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